基礎知識
バーコードとは
バーコード(一次元シンボル)とは『幅が変化する平行かつ長方形のバーまたはスペースの配列によって情報をコード化したもの』とされています。 これを光学的に読み取る認識装置がバーコードスキャナであり、自動認識技術の一つとして利用されています。
バーコードの構成
バーコードは次の組み合わせで構成されます。
名 称 | 説 明 |
---|---|
クワイエットゾーン | バーコードの前後の余白部分(マージン) |
スタートキャラクタ | バーコード部の始まりを表す部分 |
データキャラクタ | 実際のデータを表す部分 |
チェックデジット | データの正確性を保つために計算式に基づき算出、付加されたデータ |
ストップキャラクタ | バーコード部の終わりを表す部分 |
バーコードの分類
バーコードはシンボル化の仕組みにより次のように分類されます。
キャラクタ間ギャップ(スペース)有無による分類
シンボル名称 | 構 成 |
---|---|
独立型 | キャラクタがキャラクタ間ギャップで区切られているシンボル |
連続型 | キャラクタがキャラクタ間ギャップで区切られていないシンボル |
バー(スペース)幅の種類による分類
シンボル名称 | 構 成 | 特 徴 |
---|---|---|
2値レベル型 | 細太の2種類のバー又はスペースで構成 | バーコードシンボルの解読が容易 |
マルチレベル型 | 数種類の太さのバー又はスペースで構成 | シンボル全体の幅が狭い |
バーコードの特徴
高い信頼性
バーコードは、バーをどこでも横切るようにスキャン(読取り)さえすれば読み取ることができます。バーの高さを約10mm以上推奨しているのは、 この操作性を重視するばかりではなく、バーのどこかに傷や汚れがあった場合、そこを避けてスキャンすれば読み取れるからです。 この冗長性とシンプルな仕組みがバーコードの高い読取率と信頼性を創出しています。
豊富な読取方式と高い操作性
バーコードは、レーザー光やLED光を使用して光学的に読み取るので、接触でも遠隔でも運用に応じた方式で読み取ることができます。
レーザー式は、数メートルまでの遠隔読取やPOSで見られる多方向自動読取ができます。CCD式は、バーコードにタッチするだけで読み取りできます。 CCD素子を縦に5素子ほど並べたリニアイメージャー方式は、シンボルの傷や汚れに強く、レーザーの様な遠隔読取も可能です。
またペン式は、小型で軽くバーコードをなぞるだけで読み取りできます。
イメージャー方式は、二次元シンボルも読み取り可能で、シンボルの方向に関係なく読み取りでき、文字認識やイメージ取得にも利用できます。 バーコードリーダーは、様々な方式や運用に合わせた形状・機能があり、価格も様々です。
安価なメディア
バーコードは紙をメディアにしているので、メディアの作成が容易でしかも安価です。
固定情報のパッケージ印刷などのソースマーキングでは、 印刷するためのコストアップはほとんどありません。また、固定情報や可変情報のバーコード印字はバーコードプリンタで作成でき、安価なコストでリアルタイム発行ができます。
バーコードプリンタであれば利用する用途に応じて、厳しい環境で使用されるバーコードメディアの印字も可能となり、あらゆる業界・用途で活用されています。
二次元コードとは
水平方向と垂直方向に情報を持つことで約2,000バイト前後のデータ容量を持ったバーコードです。
従来の一次元シンボルに比べて小スペースで大容量の情報を持たせることが可能となります。